『心を上手に透視する方法』を読んでの感想

心を上手に透視する方法』(トルステン・ハーフェナー著 福原美穂子[訳] サンマーク出版)は自分が初めて心理学を本格的に学ぼうを思ったきっかけとなった本です。
コミュニケーションが大得意! という人よりかは、あまり人とのコミュニケーションが得意じゃない人にこそ、読んでほしい一冊です。
では、中身ののほうを見ていきましょう。

1987年のアメリカ・ラスベガスでは、21歳未満の人間はオレンジジュースを注文することさえ許されなかった。そんな中、『マジックショーを見たい』という理由だけで女装をし、母親にマジックショーへ連れてってもらった子供がいるのをご存じだろうか。

そんなぶっ壊れたことをやってのけたのは、アメリカでマインド・リーダーとして活躍をし、初の著書が35万部を超えた『心を上手に透視する方法』の著者『トルステン・ハーフェナー』です。マインド・リーダーは文字通りマインド(思考)をリーディング(読み取る)ことに長けた人のことを示す言葉です。マインドリーディングを日本語で言うと『読唇術』でしょうか。

彼は本著で

心を透視するのに超能力はいらない――必要なのは『観察力だ』

と言っています。
『目は、口ほどにものをいう』ということわざもあるように、人というのは口からの情報ではなく、体から発する情報に多くの重きを置いています。
真に相手が考えていることを知りたいならば、口を見るのではなく、体を見るほうがいいと著者も言っており、本書でもその『観察力を鍛える』ための練習方法やマインドリーディングテクニックを多数公開しています。

一例を出そう。

30秒間、今いる部屋の中を見渡してほしい。次に、また30秒間、今座っている位置から見える、できるだけ青いものを注意してみる。
それを行ったら、次の段落を読んでほしい。

『青いものをたくさん見ただろうか? それでは、周りを見渡さずに、今度は部屋にある緑色のものを3つあげてほしい』(24ページより)

人は、たとえ視界にものを入れたとしても、見たいものしか見ず、記憶したいものしか記憶しないという実験例だ。
まだやってない人はぜひともやってみてほしい。ちなみに私は全く思い出せなかった。

二つの言葉を組み合わせれば、人を動かせる

『部屋の掃除をしなさい!』『勉強をしなさい!』『ゲームをやめなさい!』
誰しもが一度はこれに似たようなことを言われたor言った記憶があると思う。
著者は『このような命令方法では人は動かせない』といっている。実際、本書でもこのようなことを書いている。

控えめに『前に出てきてくれますか?』と観客に聞いて回るだけでは、心優しい観客の一人が同意してくれるまで、長いこと探し回らければならないだろう。(中略)たとえば『どうぞ前に出てきてください』と言う代わりに『立ち上がって、どうぞ前に出てきてください』と言う。違いがわかるだろうか。指示を1つ1つ出すだけなら、どれも断られるかもしれないのに、2つの指示を組み合わせたとたん、どちらの指示も実行してもらえるのだ。(181ページより)

もちろん、相手の意に沿わないことを強制的に従わせるのは無理だろう。しかし、自信満々な口調でこれを言うことによって、多くのマジックショーで彼は観客を立たせているのだ!

初対面で好印象を残す方法

著者は、本の中でとあるマジシャンのことについて語っている。

アメリカのあるマジシャンは記憶力がいいことで有名だった。彼と知り合いになった誰もが年末に彼から個人的なメッセージつきのクリスマスカードを受け取った。
メッセージには、会ったときに話したことの内容が必ず書かれていた。(中略)彼は実際、それほどまでに完璧な記憶力を持っていたのだろうか。いや、そんなことはない。彼は、誰かと知り合うとその日のうちにカードを書き、クリスマスの時期に発送したのである!(186ページより)

マインドリーディングやマインドリーダーという言葉に対して、胡散臭いと思う人も数多くいると思う。なんてことはない。彼らもみんなと同じ一人の人間なのだ。ただ、人をだます、人を喜ばせることに対する努力が圧倒的に違うだけである。

SNSの発達により、顔と顔をあわせずともコミュニケーションが成立する時代が来ている。
ファストフードやレストランで友達同士で来ているのに、お互いがスマホをいじるだけという光景を見た人も多いと思う。
口から話す言葉だけでは、相手の気持ちを見抜くのが難しい時代となってしまった。
そんな世の中で、相手の考えていることを『体から見抜く』というスキルは、今後大切になっていく技術なのかもしれない。

最後に

難しいと思われがちな『心理学』という学問を『マジシャンのテクニック』として読むことが、こんなにもわかりやすいものになるとは思ってもいなかった。
この本は心理学を学ぶ足掛けとしては素晴らしい本だね。
ただ、本格的に心理学を学びたいという人にも少し物足りない本となるかもしれない

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ABOUTこのブログを書いている人

いくつになっても生魚が食べられない20代。焼き魚は大好き。 SEO会社で働いており、コンテンツマーケティングを担当。 記事も書けて、ディレクションも出来るWebディレクターを目指してます。