『伝え方が9割』『伝え方が9割②』を読んでの感想

tsutaekataga9wari

たとえば、好きな人がいるとします。でもその人は、あなたに少しも興味がありません。
あなたはどうやってデートに誘いますか?
「デートしてください」
こう言ってみました。あなたのピュアな気持ちそのままですね。これだと断られる確率が高いですよね。
「驚くほど旨いパスタの店があるんだけど、いかない?」
目的としては「デートに誘う」ことなのに、後者のほうが相手が行ってもいいかもと思う確立はグンとあがります。
これが伝え方を学ぶということです。
(はじめにより)

伝え方が9割』、『伝え方が9割②』(佐々木圭一著 ダイヤモンド社)は、自分が初めて参加したコンテンツマーケティングのセミナーで、株式会社Webライダーの松尾茂起さんがお勧めしていた本です。

「伝え方にはレシピがあり、それを学べば誰でも一流のコミュニケーション能力を手にすることが出来る」
著者の佐々木圭一氏そう語る。

著者は日本人として初めて米国の広告賞で金賞、アジアの広告賞でグランプリを取るなどの、コピーライターとしては超一流の能力をもつ人物です。
そんな彼が出した本が『伝え方が9割』と『伝え方が9割②』です。

この本は過去、著者が大学の講演や、社会人向け講義で行った講義内容をベースに、読みやすく体系的に書かれた書籍だよ。
様々な例文、実際に使える単語、学んだことを実際に使ってみた例などを多数掲載しており、非常に読みやすいね。
「学んで、使う」ではなく「そのまま使える」フレーズが多く載っているのも、うれしい部分の一つだね

私もオウンドメディアを運営する関係上、キャッチコピーに関しては常に頭を悩ませている。
『なぜ俺の付けたタイトルは表示回数は多いのに、※CTRが低いんだ……?』(そこ、センスが無いとか言わない)

Click Through Rate(クリック・スルー・レート)の略。クリック率。広告がクリックされた割合。この場合はサイトのタイトルが検索ページに出て、クリックされた率を表す。つまり高ければ高いほどいい

何度タイトル決めで頭を悩ませたことか。
なんてことはない、そもそもキャッチコピーを作る法則性を知らなかっただけなのだ。

正直言うと、この本は「なんだ、結局元から優秀な奴が書いた本か。でも紹介してたし参考にはなりそうだな」くらいの気持ちで買った本だった。
しかし、本を読んでみるといきなり目を疑うような言葉が出てきた。

モノを伝えるのが仕事の、コピーライターという肩書きを持った私。
人生の本当の辛さはここからでした。本当に辛かったです。
まず、文章の書き方を知らない、漢字もろくに書けない。伝え方、書き方を全て否定されました。
「ムダなことを書くのに紙を使うのは環境破壊だ!」とも言われました。それもそうです。本当にできなかったから。
(6ページより)

実際に仕事をしはじめて、あまりの文章の下手さに上司をはじめ、周りの人を驚かせました。まず、漢字が書けない。
「博」の右上に点があるかどうかわからないくらい書けない。その当時、日本でもっとも漢字のかけないコピーライターだったと思います。
…中略…
苦手なものを毎日やりつづけるというストレスで、過食に。食べ物にやすらぎをもとめ、自分でも気づかないうちに夜中におきだして冷蔵庫を開けてプリンを食べていました。それも翌朝、まったく覚えていないのです。
「楽しみにしてたプリンがない!  誰か食べた!?」と声に出して、行方を捜していました。
(29ページ・30ページより)

本を読んでいきなり「この人大丈夫なのかな……?」と見知らぬ人の不安をするとは思っていなかったです。
著者は自分は天才ではない、天才ではないがために努力をせざるを得なかった。と本の中で語っています。

アインシュタインも「天才とは1%のひらめきと99%の努力である」と言ってるね

「博」の漢字が書けなかったほどの人間が、どうやって一流のコピーライターと呼ばれるまでに成長したのでしょうか。
実際に本の中身を読み解いてきましょう。

「ありがとう」の言葉で相手を誘導する

自分に才能がないと頭を悩ませた著者は、過去に出された様々なキャッチコピーを読み漁り、模写し、暗記し続けました。
すると不思議なことに、全てのキャッチコピーには一定の法則にしたがって使われていることに気が付きます。

みなさんの身近なところで言うと、下記のような文章を見たことあるのではないだろうか。

トイレを綺麗に使っていただき、ありがとうございます。

コンビニや、レストランでよく使われる言葉ですね。
これは別に、店側がお客側に対して感謝を示しているわけではないです。

人間は、感謝されることに弱い生き物なのだ。感謝をされると人はノーと言い辛くなる。
著者は人は「ありがとう」の言葉に飢えているとも言っており、誰でもすぐに使えるテクニックとして、自分がお願いしたい言葉の前後どちらかに「ありがとう」の言葉を入れると良いと言っている。

それを応用したのが下記の文章だ。

トイレを綺麗に使っていただき、ありがとうございます。

上記の文章は結局のところ「トイレを綺麗に使ってください」と言う事を伝えたいだけの文章だ。
しかし、そこに「ありがとうございます」という感謝の言葉が入ることにより、自然にトイレを綺麗に使おうという意思が芽生える。

人に感謝をするというプラスのことをするだけで、自分の希望を相手に伝えやすくなるのだ。
これほどすばらしい法則はないだろう! ありがとう佐々木圭一氏!

時間がかからず、今すぐ使えるギャップ法

「No.1にならなくてもいい、もともと特別なOnly One」
SMAP 世界に一つだけの花

「事件は会議室で起こってるんじゃない! 現場で起こってるんだ!」
踊る大走査線 青島俊作

「これは私の勝利ではない、あなたの勝利だ」
バラク・オバマ 大統領就任演説

これらの名言に共通する法則は、言葉の前半に、後半部分と反対の言葉が入ってることだと著者は言います。

「No.1にならなくてもいい、もともと特別なOnly One」

これは別に「特別なOnly One」という言葉だけでも伝わります。
しかし、ここであえて「No.1にならなくてもいい」という反対の言葉を入れることによって、さらに強力なイメージとして読者の心に残るのです。


これをギャップ法といいます。

ギャップ法を使うことで、人の心に感動を呼び込むことが出来るのです!

歌詞やドラマのセリフ、演説なので名言と言われるものは沢山あります。
最近だと半沢直樹の「やられたらやり返す。倍返しだ!」とかですね。

あれは適当に作った言葉なのでしょうか?
ノー。それはありえません。
様々なコピーライターや作詞家、作家が頭を悩ませた結果、生まれた言葉なのです!

そしてそれには法則性があります。
さらに! あなたもその法則を使うことが出来ます! 今すぐにでも!

最後に

これ以外にも紹介したい法則は多数あるが、それを全部列挙すると時間が無いのでここでは省略します。
『伝え方が9割』と『伝え方が9割②』とあるが、『伝え方が9割②』は『伝え方が9割』をベースに+αした本だとおもってくれて大丈夫です。
いきなり両方をそろえるのではなく、ひとまずは『伝え方が9割』だけを買えば『伝え方が9割②』を買う必要はないです。
『伝え方が9割』をまず読んで、さらにテクニックを知りたい場合だけ『伝え方が9割②』を買えばいいと思います。

自分の気持ちを正直に相手に伝えるだけでは、自分の気持ちが相手に届かないことは日常生活でも沢山あるよね。
好きな人をデートに誘うとき、大切なプレゼンのとき、結婚を申し込むとき。
あなたの人生を左右しかねない決断をするとき、一か八かの伝え方を試すのではなく、少しでも「OK」をもらえる確率を高めるために、伝え方を学ぶことは決して損にはならないと思うよ!

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ABOUTこのブログを書いている人

いくつになっても生魚が食べられない20代。焼き魚は大好き。 SEO会社で働いており、コンテンツマーケティングを担当。 記事も書けて、ディレクションも出来るWebディレクターを目指してます。