WELQ騒動から見る、Webライターに今後求められるのは「情報源」の見極め方

WELQ騒動がひと段落したように見せかけてますね。WELQのあおりを様々なキュレーションメディアも貰って閉鎖騒動が続いてますが、自分の受け持っているメディアはひとまず何も被害をこうむっていないので一安心です。

さて、WELQ騒動により「情報の真偽」の重要性がコンテンツマーケティング界で騒がれていますね。私は「コンテンツマーケティングディレクター」と「ライター」の二つの側面を持つ人間です。

そんな私の立ち位置から今後、Webライターに求められるあろうで「真偽の見抜き方」をまとめました。

とあるライターからの納品物から「あれ?」を感じた

先日、アルコールに関する記事をライターに発注し、上がってきたものを確認してました。
その中で

エンプティカロリー

というワードが出てきました。

Emptyの意味は空っぽ
Calorieは文字通りカロリー

ライターは

アルコール類はエンプティカロリーなので、飲みすぎても太りません!

といったようなことを書いてました。一見すると、何も問題ないように見えますね。
しかし、WELQ騒動があった関係で、こういった部分には神経質になってた私は、実際に

「エンプティカロリー」で検索しました。

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なるほど、「強調スニペット」によると、どうやらライターの書いていることは間違いないみたいですね。

強調スニペットというのは、上記の画像でいう「サイトの一部の文章を抜粋し、表示させている部分」のことをさします。
これはGoogleが検索された質問に対して、一番正しいであろう部分をアルゴリズムで感知し、自動的に表示させています。

Googleは「エンプティカロリー」と調べる人は「エンプティカロリーとは何か」について知りたいということを、自動的に判断したんですね。これがアルゴリズムの進化でもあります。

さて、ここで大事なのは、強調スニペットは必ず正しいとは限らないということです。
実際に、Googleの強調スニペットに関するヘルプを見てみます。

すべての検索結果と同様、強調スニペットは Google ではなくスニペットの抽出先のサイトの見解や意見を反映しています。Google では、最も役立つスニペットを検出できるよう機能の向上に取り組んでおりますので、表示される結果が随時変更される可能性があります。強調スニペットに関するフィードバックは、ボックスの下の [フィードバックを送信] から送信できます。
検索結果での強調スニペット(Googleヘルプより)

※黒太文字は当サイトによる強調

次に、強調スニペットの下に並んでいる上位の3サイトを見るとすべてアフィリエイトサイトです。
その3サイト全てで

アルコール類はエンプティカロリーなので、飲みすぎても太りません!

といったようなことを書いています。(2017年1月6日現在)

が、4サイト目にYahoo!ニュースが来ています。
そのサイトを覗くと、ライター名の横に「管理栄養士,健康科学修士」という肩書が書いてます。扱っているサイトも天下のYahoo!ですし信用できそうですね。

そこによると

実際にはアルコール摂取によっても体重が増加することが確認されております。アルコールがエンプティーカロリーと呼ばれるのは、アルコールには体に役立つような栄養を持っていないという意味合いで、エネルギー(カロリー)が空っぽという意味ではないのです。

アルコールはエンプティカロリーだから太らないって本当?

と、書いてあります。
他にも、全国保険協会東京支部が提供している記事を読んでみても

アルコールが「エンプティカロリー」といわれるのは、栄養素をほとんど含まず、体に蓄えられないからです。これを日本では、「アルコールにはカロリー(エネルギー量)がない=アルコールでは太らない」と捉えられがち。
しかし、アルコールには中性脂肪を増やす働きがあり、飲み過ぎれば肥満につながります。それを頭に入れて、ほどほどに――。

アルコールは「エンプティカロリー」だから太らない、ってホント?

となっています。
両サイトのタイトルが9割がた酷似してますがそれは置いといて、「検索の上位にあるサイト=正しい情報が載っているとは限らない」ことが改めてこの場で証明されました。
ちょっと前に似たような騒動を聞きましたね。確かWELQとかいう・・・。

今後Webライターに求められること

冗談はさておき、WELQ騒動があり、Webライターに対して今後「正しい情報元を出すこと」に関してクライアントが口うるさくなることは間違いないです。
特にそれが「健康・ヘルスケア」に関してならなおさらです。

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しかし、さっきも言ったように検索上位にあるサイトが正しい情報を提供しているとは限らないというのを、日本の大手キュレーションメディア「WELQ」が自分の身を滅ぼしてまで我々に伝えてくれました。
ありがとうWELQ。そして二度と帰ってくるな。

つまり、今後Webライターに求められることは信頼できる情報元の見極め方です。
この方法は個人的には4つあると思います。

①書籍を読む
②自分の肌感で「信頼できそうなサイト」を見極める
③その道のプロに聞く
④ドメインのルールを知る

です。
順番に見て行きます。

書籍を読む

書籍はWebに転がっている情報よりも圧倒的に信頼性があります。
最近は本を読まない人が非常に増えているらしいですが、勿体ないですね。
読書ほど、安くて簡単に自分の知識を増やせる手段はありません。

ただ、いちいちクライアントから依頼されることに対する書籍を購入してたら間違いなく赤字になるので、そこは図書館を利用するとか古本屋で立ち読みするとか色々試しましょう。

難点としては、

この書籍を参考にしました!

と言っても、クライアント側はその書籍を毎回買うわけにはいきません。どっかの議員じゃないし、Web会社は交際費なんて出ません。
しかし、ライターが普通に正しいことを正しく書けばそれだけで問題ないはずです。

自分の肌感で「信頼できそうなサイト」を見極める

アフィリエイトサイトは基本的に信頼できないと思いましょう。以上。
アフィリエイターは「自分の知っている知識を共有する」ためにアフィリエイトサイトを運営しているのではありません。
アフィリエイトサイトはどんな嘘を書こうが、読者が商品を買えばそれが正義です。

そのため、必然的に情報元としての価値は最底辺に近いです。
信頼の度合いで言えば知恵袋の1個上くらいですかね。

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ただ、「ベンチャーじゃないお堅い企業が運営しているメディア」に関しては信頼できることが多いです。
例を挙げるとサントリーに代表される飲料系のメーカーが公式サイトで掲載している情報や、有名な健康食品を販売している企業のメディアですね。

そういったクライアントのメディア運用の仕事をしていますが、彼らの情報の真偽に関するリテラシーは非常に高いです。
ちょっとでもあやふやなものを納品しようものなら「情報源はどこですか?」と聞いてきます。
大手企業である手前、適当なことを書けないという部分も多いのでしょう。
「ベンチャーじゃないお堅い企業が運営しているメディア」は大いに信頼していいです。

その道のプロに聞く

最近はライターの人でも「知り合いの看護師に話を聞きました」といったようなことをお伝えしてくる人が増えてきています。
非常にありたがいことです。
「本当に看護師に話を聞いたのか」まで事実確認はしませんが、その人たちが納品する記事はしっかりとしたことが書いてあることが多いです。

使える人脈は大いに使いましょう!

ドメインのルールを知る

SEO業者でもない限り、「.comと.jpと.biz」の違いは知らないと思います。
別にこれらは意味なく分けられているではなく、ちゃんと理由があって分けられています。

例を挙げると、「.com」は「commercial(商用)」の略称です。
「.jp」は日本に存在している団体しか所得出来ません。
「.biz」は「business(ビシネス)」の略称です。

そんなドメインの中に「財務省などの法的機関」「財団法人、社団法人、医療法人、監査法人」など「公的機関」しか登録できないドメインも存在します。
つまり、これらのドメインを使用しているサイト内の情報は限りなく正しい可能性が高いといえます。

実際に、どんなドメインがそれに当たるのかを下記に挙げます。

or.jp 財団法人、社団法人、医療法人、監査法人などの法人組織が登録できる。
ac.jp 高等教育機関、学術研究機関などが登録できる。
go.jp 日本の政府機関や研究所、特殊法人、独立行政法人が登録できる。
gr.jp 個人や法人により構成される任意団体が登録できまる。

基本的にURLにこれらのドメインが入っているサイトは信頼して大丈夫です。

まとめ

「or.jp」「ac.jp」などのサイトは数も少なく、検索上位に出ることが少ないです。
これらのドメインに限定をして検索をする方法も無くはないのですが、少し長くなるので次回まとめます。

ライターとして一番現実的なところでいえば

②自分の肌感で「信頼できそうなサイト」を見極める

ではないでしょうか。
様々な情報を見ていてちょっと「あれ?」と思ったらたぶんその勘は正しいです。
自分の勘を信じ、正しい情報を書けるライターを目指しましょう。

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